今後のラストワンマイル事業について

ラストワンマイルとは

ラストワンマイルとは、主に通信業界で使われる言葉で、直訳すると「最後の1マイル」という意味になります。
物流におけるラストワンマイルとは、消費者へ荷物をお届けする物流の最後の区間のことを指します。
近年このラストワンマイルの領域は、EC事業の発達により、大きく需要を伸ばしております。
しかしそのEC事業の発達により、荷物量の増加が発生し、業務効率を改善しなければならない状況にもあります。
現状のラストワンマイルの配送は、大手の宅配事業者によって配送が行われることが主になり、その宅配事業者のラストワンマイルドライバーの労働環境は荷物の増加により悪化しているところもあるようです。
そこで、ラストワンマイルに従来にはなかったサービスが近年では多く開発され、実際の利用されているサービスもあります。
そういったサービスにより労働環境や、業務効率の改善が行われて、ラストワンマイルドライバーの担い手が増えていけば物流業界にとっては大きくプラスになります。

消費者の荷物の受取方法の変化

近年では、EC市場への参入を始める企業や事業者が増え、物量もここ数年増加し続けています。
宅配業者では、荷物の増加に伴い再配達への負担もかなり増えてきました。
そこで様々な事業者たちによって、ラストワンマイルの再配達の対策や、宅配便以外の受け取りが出来るサービスの開発がされています。
それでは実際のサービスを紹介していきます。
1.店頭受け取り
店舗型のお店からすると、本来店舗は受け取りをする場所です。品切れする前にネットから事前に注文をして、確実に店舗で受け取りが出来るので便利ですね。ただ消費者側からすると店舗まで足を運ぶ点が負担と考えられるでしょう。
2.コンビニ受け取り
コンビニ受け取りのサービスは、大手のコンビニエンスストアの中心に普及が進んでおります。全国にコンビニエンスストアはたくさんありますがその数は、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会によりますと、55710店舗(2020年3月現在)にもなります。これだけの数のコンビニエンスストアで受け取りができるようになってきているということは、受け取りもかなり便利になったと言えるでしょう。
3.宅配ロッカー
コンビニエンスストアで受け取るケースに似ている形ですが、こちらは無人の宅配ロッカー(ステーション)に投函された荷物を自身のタイミングで取りに行けるサービスになっています。
4.宅配BOX
最近建設されたマンションなどの集合住宅では、宅配BOXが設置されていることが多いでしょう。この宅配BOXはマンションなどの集合住宅はもちろん、一戸建ての住居にも設置されていることも増えています。
5.置き配
従来置き配というと、玄関前に前述の宅配BOXが設置されており、そこに投函するものがメインでした。
しかし近年では、そのような宅配BOXが設置されていない住居にでも、荷物を直接置いて配達する、まさに「置き配」が主流になりつつあります。

ラストワンマイルの現状

現在、ラストワンマイルの領域は、大手の宅配事業者によって配送されるケースが非常に大きいです。
しかし、EC市場への多数の参入、大幅な売り上げの増加、大幅な荷物の増加などにより、いくら大手の宅配事業者だからといって対応出来なくなっています。
その結果、宅配事業者の配達員は、その労働に対して賃金が見合わなくなっていることもあるようです。
そういった荷物量の増加や、さらには再配達等が発生することもあるので業務効率は非常に悪いと言えるでしょう。
またそこで、業務内容、労働環境の悪化から、ラストワンマイルドライバーの担い手も見つからなくなってきているのも現状です。
前項であげたようなサービスの普及により、ラストワンマイル領域の業務効率の改善や、労働環境の改善が出来ると今後の物流業界にとって大きくプラスになると思います。

終わりに

今後の物流業界は、運送会社の業務効率化、労働環境の改善や、人手不足の改善が必要となります。
ただそこだけを追いかけるのでは無く、荷物を受け取り側、荷受人側のニーズにも応えられるようにならなければなりません。
様々なサービスが出てきている現在でもまだまだ大きな変化は見られていないようです。
今後さらなるラストワンマイルのサービスが必要となる中で、どのような企業がどのようなラストワンマイル向けのサービスを展開するの注目していきたいですね。